コンバージョン率の向上に向けた保護者検証プロセス最適化の取り組み
2022年5月4日
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では、未成年のユーザー向けの体験に保護者検証フローを組み込むことの価値について検討しました。ただし、どんなにメリットがあっても、デベロッパーや UX デザイナーにとっての最大の課題は、保護者検証の必要性とコンバージョン率低下の可能性の間でバランスを調整することです。
保護者検証におけるコンバージョン プロセスについて
ここでいう ‘コンバージョン率’ とは、検証プロセスを完了する保護者の割合を指します。これは、このフローではステップが増加するごとに、次の図に概要を示すように、ドロップオフが生じるためです。
これはデベロッパーにとって重要な検討事項です。コンバージョン率の低下は、承諾を得て体験や関連機能を使用できる未成年のユーザーの数の減少につながるからです。その結果、ユーザー エンゲージメントが低下します。コンバージョン率への影響は通常避けられないものの、
Kids Web Services
(KWS) では、検証時の保護者の負担を減らすことによって、コンバージョン率への影響を軽減します。
保護者検証に伴う負担について
ほとんどのデベロッパーは、自社で最も簡単にこの機能をビルドする方法として、支払いカード検証プロセスを実装しています。これは、COPPA に基づく有効な方法として連邦取引委員会が特に紹介しているため、ごく標準的な方法となっています。
また、メンテナンスも容易です。これは、複数の検証パートナーや政府のデータベースとの複雑な関係性を管理する必要がないためです。この検証方法は、次のように実施されます。
保護者は、クレジット カードまたはデビット カードの情報の提供を求められます。
この際、クレジット カードやデビット カードが有効であることを確認するため、少額を預かるか、少額の請求を行います。多くの場合、これは後日払い戻されます。
これで、保護者が成人であることが検証されます。
実装も迅速で簡単であるものの、この方法で、すべての保護者に対応できるわけではありません。たとえば、次のような場合は対応することができません。
保護者が支払いカードを所有していない
保護者のクレジット カードまたはデビット カードが国際決済に対応していない (例:ブラジルの大半のクレジット カード)。
保護者がクレジット カードまたはデビット カードの番号を知らない (例:ベルギーなどの市場では、クレジット カードまたはデビット カードにカード番号が印刷されていない)。
保護者がクレジット カードまたはデビット カードの情報を提供することに抵抗がある。
このような場合、シンプルな自社の検証フローでは、大幅なユーザーの減少が生じる恐れがあるだけでなく、支払いカードに基づく検証プロセスを完了できないユーザー層を取り込むことができません。
保護者に選択肢を提供することで負担を軽減する
KWS では、保護者が複数の検証方法から選択できるようにすることで、この負担を軽減します。これらの方法は、保護者にとって最も負担が少ないだけでなく、各地域で最も多くのユーザーがアクセスできるようにカスタマイズされています。
以下に、
KWS のプラグアンドプレイの保護者検証サービス
で使用可能な検証方法を列挙します。保護者が特定の検証方法を使用できない場合でも、別の検証方法を選択できるため、コンバージョンが達成される可能性が高まります。
使用可能な検証方法
各検証方法は、以下のように簡潔な手順で構成されています。
支払いカード
支払いカードの検証は、前述の例と同じように実行します。手順は次のとおりです。
保護者がクレジット カードまたはデビット カードの情報を提供します。
少額を預かってから、保護者に返金します。
この検証方法は、世界のすべての地域で使用できます。
ID 番号
保護者が (フルネームなどの情報とともに) 政府発行の ID 番号の提供を求められます。
KWS は、検証パートナーと連携して、この情報を自社のデータベースと照合します。
この検証方法は、次の地域で使用できます。
米国
- 社会保障番号 (SSN)
メキシコ
- 人口登録コード (CURP 番号)
ブラジル
- 個人納税者登録番号 (CPF 番号)
ID スキャン
保護者が、政府発行の ID を自分のデバイスのカメラでスキャンするように求められます。
その後、KWS は検証パートナーと連携して、身分証明書を調査してその有効性を確認します。
この検証方法は、
米国および韓国以外
で使用可能で、次の政府発行の 身分証明書 (地域に応じて異なる) に対応しています。
パスポート
国民識別 ID カード
免許証
顔スキャン
支払いカードまたは政府発行 ID のどちらも持っていない保護者向けの検証方法として、検証パートナーによる顔スキャンをテストしています。
保護者は、自分のデバイスを顔の前で保持するように求められます。
自分のデバイスのカメラを使用して、機械学習アルゴリズムが保護者の年齢を推定します。
この検証方法は、
米国を除く
世界のすべての地域で使用できます。
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